第１８回　国民年金基金の概要

国民年金基金も付加年金と同じく個人事業主などの２０歳以上６０歳未満の第一号被保険者が加入することのできる老齢基礎年金の上乗せ制度です。国民年金基金では、以前は、任意加入者は、加入できませんでしたが、平成２５年４月から日本国内に住所を有する６０歳以上６５歳未満の国民年金に任意加入している方も加入できるようになりました。


保険料の免除を受けている者は付加年金、国民年金基金ともに加入することはできませんよ。誰が加入できるのか？という点は、必ずおさえておくようにしてくださいね。では、国民年金基金の仕組みについてざっとみておきましょう。


○　国民年金基金の仕組み


・都道府県ごとに設置される地域型基金と職種ごとに設置される職能型基金があり、このうちのいずれかにしか加入できない。


・国民年金基金の掛け金は、加入時年齢、性別、年金の種類によって異なる。


・国民年金基金の年金の種類には、終身年金の２種類と確定年金の５種類の計７種類があるが、１口目は必ず終身年金のうちのいずれかとしなければならない。


・国民年金基金の掛け金には上限があり、原則として月額６８０００円が限度となっており、個人型確定拠出年金にも加入している場合は、あわせて６８０００円が限度となる


・支払った掛け金は全額社会保険料控除の対象となる


掛け金の上限金額と社会保険料控除の対象という点には特に注意してください。控除の対象となる掛け金の上限額の年額は、


６８０００円×１２ヶ月＝８１６０００円ですよ。


単純に数字だけ丸暗記しないようにしましょうね。